げんきな森からゆたかな緑ときれいな空気を

 昔、家の柱や板にする材木用の森では、樹木の育成に支障をきたす下藪(やぶ)や下枝を整理し、
 樹木の生長に合わせて適度な間伐をし、森を育てていました
 また、ある程度生長した樹木は、薪(まき)や炭材として伐採し、燃料にしました

 今では、材木は安い外国産材に変わり、燃料は石油やガスに変わり、森を手入れして利用する
 必要がなくなり、森に入る人がいなくなりました

 材木用の森は、樹木が多すぎて元気がなくなり、暗くて下草も生えず、地肌がむき出しになって、
 雨が降ると土砂が流れ出します
 薪や炭材用の雑木林は、樹木がツル植物に覆われ、下藪(やぶ)もササ薮になり、鳥も小動物も、
 昆虫も住みづらくなりました

 そこで、森の手入れが必要になります

 暗い森は間伐をして明るい森に、下草を刈って樹木がどんどん生長するように
 雑木林では、生長の止まった老木をどんどん切って、若くて元気な木を育てるように

 元気な木は、たくさん葉っぱを付け、落ち葉の絨毯を作ります
 また、炭酸ガス(二酸化炭素)をどんどん吸って、大きな幹になります

 明るくて風通しの良い若い森には、山野草も、動物も、昆虫も帰ってきます
 地下水調節、気温調節、空気の浄化、そしてまた、緑や紅葉が目を楽しませてくれます

原稿提供者 NOGU


ブラウザの閉じるボタンXで、画面を閉じてください更新日:2014-12-21