植 物 と 酸 素 − 光 合 成

私たちが生きてゆくのに必要な酸素を作っているのは、葉緑素を含む植物達が主役といえます。
その仕組みは難しく、ほんの一部しか理解できないのですが、ごく簡単にまとめてみました。
私が探した中ではこのサイトの説明が解りやすかったので、興味のある方はぜひご覧下さい。

地球が誕生した頃の大気には、酸素が含まれていませんでした。20億年くらい前の大気は、窒素や炭酸ガス(二酸化炭素)が主体で、水蒸気・メタン・アンモニア・リン化水素などを含み、更に少量の水素を含んでいました。やがて葉緑素を持つ生き物が出てきました。 少しづつ光合成という作用で、炭酸ガスを減らし酸素を作るようになりました。 そして、葉緑素を持つ生き物が進化して植物となり、植物の数が増えてゆくに従って大気の中身はどんどん変わり、現在のように約20%が酸素になってきました。

「光合成」とは何か?

例えば、人間は水を飲み、食物を食べ、それを自分の肉体の維持・成長などに使っています。
決して右手は野菜、左手は魚、髪の毛は肉・・・等とはなっていません。 これは食べたものを体の中で酸化して(=燃やして)利用できる形に変えているからです。 酸化させるために必要な酸素を呼吸で得ているわけです。 人間に限らずほとんどの生物は生きるために酸素が必要です。

その酸素は葉緑素を持っている植物が光合成をして作り出しています。 仕組みはとてもややこしいので、非常に乱暴に一言で言ってしまうと
「光合成」とは
葉緑素の働きによって光のエネルギーを利用して、植物が根から吸収した水と、大気中から吸収した炭酸ガスを、炭水化物(糖・デンプンなど)と酸素に変えることです。 光が必要なので日中だけその作用が行われています。
炭水化物は植物が生長したり、花を咲かせたりするのに使われます。 酸素は、植物自身と動物たちの呼吸に使われます
酸素がそれらの呼吸に使われても無くならず、現在でも大気中に20%あるということは、植物がいかにたくさんの酸素を作りだしているか・・・ということです

光合成作用の方が、呼吸作用をはるかに越えているからといえます

左の図は、日中の植物の酸素放出量を模式的に表現してみたものです

ところが・・・

日本と限らず、世界中で植物の緑が減ってきています
人間生活の利便性追求の結果、炭酸ガスの放出が増え続けています
何時の日か大気中の酸素が減ってきて、人工的に酸素を作らなくてはならなくなったら、とてもコストがかかる事でしょう。植物にがんばってもらいたいところです
植物達も人間と同じで、若い時の方が年老いたときより活気があります

ですから・・・

手入れをしないで放置された森に、光が程良く射し込むようにして、土を軟らかくし、植物が水を吸いやすくする。そして、萌芽更新や新たな発芽により、若い木が育つようにする事が必要になっているのではないでしょうか・・・

原稿提供者 NOKO

|ブラウザの閉じるボタン『X』で、画面を閉じてください|更新日:2007-11-11